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古民家のリフォーム [ただいま普請中]

昨年の秋に屋根替えをした、およそ築100年の古民家。
「本格的な改築は暖かくなって田植えが終わってから」というお客様のご要望でした。
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季節を迎え、いよいよ始まりました。
落ちかけていた壁を落とし、腐りかけた足回りを取り替え、柱や梁は補強しながら活用します。
住み慣れた家をさらに心地よく、今そして近い将来の生活に合った、家族が安心して過ごせるすまいにしていきたいと思います。
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この天井の煤竹、すごく素敵ですね。
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土壁つきました [ただいま普請中]

久しぶりのブログ更新です。

5月中旬に建前・上棟した「竹井の家」。
屋根が葺き上がり、土壁が付き、少し落ち着きました。

いぶし瓦を大屋根に敷き詰め、磨き丸太で組んだ土庇は金属板の一文字葺きの上に一文字瓦を被せ、数寄屋の佇まいです。
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こちらは土壁の芯になる竹小舞。
この地方では、左官屋さんが割竹を一本ずつ麻縄でしばり、格子に編みます。
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手間のかかる仕事で、様々な流儀があります。
地域によって、職人によって、使う材料も編み方も千差万別で、
それぞれに理由があって、ウンチクを聞くと面白いです。
左官屋さんの経験と知恵が結集されています。

この竹小舞はとても綺麗ですが、すぐに土壁(荒壁)が塗られてしまうので、壁の中に隠れてしまいます。
一瞬の美です。

こちらは荒壁の施工。
きれいに編んだ竹小舞に、藁スサ(細かく刻んだ藁)を混ぜた土を塗ります。
土は阿吽の呼吸で鏝板に刺されます。
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最初は屋外側から屋内側へ、土が「にゅるっ」とはみ出すように・・・。
屋内側から見るとこんな感じ。
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屋外側や間仕切りの片面が終わったら、裏返し塗り。
「にゅるっ」とはみ出すことで両側の土が一体となり、竹小舞を芯にした荒壁ができました。
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この塗り方も、職人によって様々です。
最初に屋外側を塗る人、そうではなく屋内側を塗る人、
両側を続けて塗る人、片側だけ塗って乾かしてからもう一方を塗る人、
それぞれに、もっともな理由があります。

使う土もいろいろ。
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藁スサを混ぜた荒壁の土を、「泥コン」と呼びます。
岐阜県は良質な土の産地で、いい「泥コン屋」さんがあります。
この土は、「泥コン屋」さんの調合済みのものです。
土の質によって、藁スサの大きさ、量、混ぜるタイミング、様々あるようです。
今回の土は、黄土色っぽくてヨーグルトのような匂いがします。
原料土や、藁スサの発酵の具合で、色も匂いも変わります。
季節によって、現場によって、いろんな土を見ることができます。

土壁で囲まれた空間は、とても心地よいものです。
温度なのか、湿度なのか、音響なのか、なかなか数値では表せないのですが、
断熱材やコンクリートなど、工業製品ではつくれない心地よさです。

なんとか土壁が見直されるように、がんばりどころです。

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