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砂壁の復元 [家の話]

こちらは大正時代に建てられた築約百年の家屋の雪隠です。
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昨年、間仕切上部の砂壁(三角形の所)がトンボごと落ちて、下地の木摺りがあらわになりました。
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(ちなみにトンボとは、木摺りや砂摺り等の下地壁に麻ひもを打ち付け、木と壁にすき間があかないように土に絡ませるものです。)
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今回は忠実に保存修理を行うために、京都で日本有数の文化財や茶室の土壁補修を手掛ける左官職人の方にご指導をいただきました。
まず、この壁に使用されている砂は現代では入手することが大変困難であるため、補修する壁から丁寧に砂を削ぎ落とし、再利用することとしました。
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そして中塗り。
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仕上塗りに使用する砂は、壁から削ぎ落したものを篩にかけながら水洗いし、ごみと汚れを取り除きました。すごく根気のいる作業でした。
糊も当時の手法に則り、わらび粉ににかわを混ぜ使用しました。わらび粉はでんぷん等の混合物のないものを使用。配合については現代まで伝承されていませんので、実験を繰り返し決定しました。
そして仕上塗り。
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見事に大正時代の壁を復元することができました。
外部も墨を混ぜ込んだ漆喰で塗り直しました。
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この壁の復元に先立ち、外部の隅柱と土台も補修しました。
隅柱は径が同じ北山杉の磨き丸太を接ぎました。そして、柿渋に黒べんがらを混ぜ、丁寧に塗り込みました。
これからまた何十年と使い続けることができるように願っています。
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